MVNOってなんだ?わかりやすく解説!

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こんにちは。masato(@masatoiphone1)です。

今回は「MVNO」を解説します。

MVNO、聞いたことはあるけどあんまりよく分からないまま…。

MVNOとは、ドコモ、KDDI、ソフトバンクなどの無線通信事業者から通信インフラの一部を借りて通信サービスを提供している事業者です。

以下では、MVNOの仕組み、MVNO事業者が提供する格安SIMがなぜ安いのか、説明します。

そもそもMVNOとは

MVNOとは「Mobile Virtual Network Operator(仮想移動体通信事業者)」の略です。

「仮想」と書かれていて何やら小難しいですが、要するに自分で無線通信インフラを持たずに、他社から通信インフラを借り受けて通信サービスを提供する事業者のことを指します

では、MVNOは誰から通信インフラを借りているのでしょうか。答えは「MNOから」です。

MNOとは

自前で無線通信インフラを用意して通信サービスを提供する会社をMNO(Mobile Network Operator(移動体通信事業者)」と呼びます。

MVNOのV(Virtual、仮想)が抜けていますが、これはMVNOとは違って実際に通信インフラを持っているからです。MNOは「キャリア」などとも呼ばれることもあります。

日本ではMNOが4社あります。規模順にドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイルとなっています。

MVNOはMNOとちょうど反対の存在なんだね。
でもなんでMVNOは自前で通信インフラを用意しないの?

それは「通信インフラの整備には莫大なお金が必要だから」です。

利用者にスマートフォンを快適に使ってもらうためには、日本全国に通信インフラ(基地局)を張り巡らせなければなりません。万が一、利用中に圏外になってしまっては利用者が離れてしまうからです。

しかし、日本中に通信インフラを張り巡らせるには途方もない時間と投資が必要です。また、定期的なメンテナンスを行なって通信障害に備える必要もあります。

こうした手間を省くため、MVNOはMNOから通信インフラの一部を借りてサービスを提供しているのです。

MVNOを利用するメリット

①圧倒的な安さ

MVNOを利用する最大のメリットは値段の安さです。

MNO(キャリア)はデータ少量プランでも3,000円程度、無制限プランに至っては7,000円もすることがほとんどですが、MVNOは最安290円から利用することが可能です。

MVNOが提供する通信プランはMNOと比べて大幅に安いことから、一般に「格安SIMサービス」と呼ばれています。

②豊富な選択肢

MNOでは、取り扱うプランが少量プランか、無制限プランかのいずれかしかありません。(楽天モバイルを除く)

一方MVNOでは〜200MBから選択できる事業者や、条件付きですが格安で無制限に利用可能としている事業者もあります。自分の使い方に合った通信プランを選択できることがMVNOの大きな魅力でしょう。

MVNOのデメリット

①実店舗が少ない、存在しない

街中にはたくさんのケータイショップがあります。Docomoショップ、auショップなど、利用された方も多いのではないでしょうか。

MNOは顧客との接点として実店舗を設けることで、スマホが急に壊れた時などのサポート体制充実させています

一方でMVNOは実店舗が少ない場合が多いです。そもそも実店舗すら存在せず、受付もサポートもオンラインチャットのみといったことも多くあります。

MVNOの場合、スマホに不慣れな方への丁寧なサポートや、万が一のトラブルが起きたときに早急に対応してもらうことは難しいでしょう。

②通信速度が遅くなる時間帯がある

MVNOでは、通信が集中する特定の時間にスピードが遅くなることがあります。

昼休み12時〜、帰宅時18時〜など、利用者が一斉にインターネットを利用する時間帯になると、全くページが読み込めなくなることが起こります。

なんで特定の時間帯になると通信速度が遅くなるの・・・?

MVNOがMNOから借りている通信インフラには、利用できる通信の上限があるからです。

MVNOは、MNOから一定の通信量を使ってもいいよ、という形で通信インフラを借りています。通常の時間帯であれば、通信が集中することは滅多にないので快適にインターネットを利用できます。

しかし、昼休みや帰宅時など、利用者が一斉に利用し、通信が集中するタイミングになるとMVNOが使える通信量の上限に肉薄し、結果的に通信速度が低下してしまうのです。

③機種によっては使えるMVNOが限られる

MVNOは、先述の通りMNOから通信インフラを借りているので、おのずと「ドコモ回線系」「au回線系」「ソフトバンク回線系」のいずれかを使っていることになります。

一方でスマートフォンの機種によっては、MNOが提供する周波数帯に対応していない場合があります

SIMロックを解除したのに、周波数が対応していなくて結局使えなかった…なんてことが起こりうるので、必ず利用している端末がMVNO提供回線の周波数で使えるか確認する必要があります。

MVNOはなぜ安いのか

MVNOのメリット・デメリットは分かったけど、なんでMVNOは安いんだろう…。
安すぎて逆に不安…。

安さにはもちろん理由があります。主な理由は大きく2つあります。

①通信インフラを自前で持たないから

通信インフラを持たないので、設備投資やメンテナンス費用、それに伴う人件費も不要です。

代わりにMNOから通信インフラを借りるレンタル料のみ支払えば良いので、大幅にコストを削減することができるのです。

②販売促進費が抑えられるから

MVNOのデメリットである実店舗の少なさは、そのまま通信量の安さというMVNOの強みに反映されています。

MNOは通信インフラの整備(設備投資費用)に加えて、街中にある実店舗の店舗代・人権費の他、テレビCMなどマーケティング活動にたくさんコスト(販売促進費用)をかけています。

これらのコストをすべて回収するためにMNOの料金は高くならざるを得ませんが、MVNOはこれらの費用を最小限に抑えているので、MNOには不可能な低価格が実現できるのです。

代表的な格安SIMサービス

MVNOに対する疑問はだいぶ解決してきたけど、選択肢がありすぎて選ぶのが難しいな…

選択肢の多さはMVNOの魅力ではありますが、逆に豊富すぎて選べない方も多いでしょう。

以下では代表的な格安SIMサービスをご紹介します。

①IIJ mio (MVNO:インターネットイニシアチブ)

2022年9月現在で最も利用されているMVNOはIIJmioです。

通信・音声通話のセットプランでは、2GBから選択でき、最大20GBまでを用意しています。

割引適用後価格で2GBを410円から始められるので、あまり通信は使わない方、サブ回線で持っておきたい方などにおすすめです。

IIJmioひかりも同時に展開しており、セットにすると月料金が安くなります。

IIJmio公式サイトより引用

②OCNモバイルONE(MVNO: NTTレゾナント)

OCNモバイルONEはNTTレゾナントが提供する格安SIMサービスです。

全体的な料金はIIJmioより高いですが、〜500MBまでは500円から始められます

また、OCN光との同時利用で割引を適用することが可能です。

OCNモバイルONEサイトより引用

③mineo (MVNO: オプテージ)

mineoはIIJmioより高く、OCNモバイルONEより安い位置付けの格安SIMサービスです。

mineoサイトより引用

特色は通信速度を選んでデータ無制限プランを設定できるところです。(要オプション加入)

他社にはない付加価値をもとにサービスを行なっているMVNOです。

mineoサイトより引用

変わり者格安SIMサービス

日本通信SIM(MVNO: 日本通信)

日本通信は日本で初めてMVNOとなった会社です。

〜1GB290円という破格の価格設定が特徴的です。とにかくスマホ代を小さくしたい!という方にはおすすめ。

日本通信SIMサイトより引用

まとめ

いかがでしたか。

MVNOについて理解が深められたでしょうか。

近年はキャリアサブブランドに押され気味のMVNO業界ですが、7月のKDDI通信障害によって、サブ回線としてMVNOの格安SIMサービスを利用する選択肢も増えています。

自分に合ったサービスを選んで楽しいインターネットライフを過ごしましょうね。

それでは、さようなら。

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